2008-10-07(Tue)
読書・映画・音楽ノート
読んだ本・観た映画・聴いた音楽+α
2007-03-30(Fri)
大崎善生 『パイロットフィッシュ』 角川書店 (「吉川英治文学新人賞」受賞)
![]() | パイロットフィッシュ 大崎 善生 by G-Tools |
パイロットフィッシュは2002年「吉川英治文学新人賞」受賞作品。著者は2000年にデビューしてノンフィクション「聖の青春」で新潮学芸賞、翌年には「将棋の子」で講談社ノンフィクション賞を受賞している。
人は、一度めぐり合った人と二度と別れることは出来ない
19年ぶりにかかってきた電話。記憶の底から浮かび上がる彼女との日々。主人公を取り巻く様々な人たちとの気持ちのやりとりや印象的な言葉。過去の出来事がいつまにか現在に交差している。
題名にもなっているパイロットフィッシュ。水槽を新しく設置して「水質が安定してるか?」「魚を飼育する環境は整っているか?」を確認するためにとりあえず泳がせてみる魚のことをいう。水槽の危険な期間を過ごしてくれる魚がパイロットフィッシュだ。
読み終えて感じたのは透明感。そしてある種のせつなさ。新人賞受賞作品というだけあって100%完璧ではないのに、なぜか惹かれてしまう。そんな空気を感じる一冊。
期待しないで読んだけれど、思いのほかよかったよ! というのが素直な感想。









