2008-10-07(Tue)
読書・映画・音楽ノート
読んだ本・観た映画・聴いた音楽+α
2007-03-30(Fri)
岡田光世 『ニューヨークのとけない魔法』 文藝春秋
ニューヨークのとけない魔法

住み慣れたニューヨークから久し振りに東京に戻った。天気がよいので、ふだんはあまり開けない窓を開けた。その瞬間、向かいの家の窓が音を立ててぴしゃりと閉まり、さっとカーテンが引かれた。
近所の中年のお父さんたちに「おはようございます」と挨拶しても、下を向いたままで目を合わせない。わずかに会釈してくれることはあった。
そんなとき、私はニューヨークが恋しくなった。ベランダに出れば、ジョギングしている人が足を止め、下から声をかけてくる。
花がとてもきれいだから、毎朝ここを走るのが楽しみなの。ありがとう。
このような「はじめに」の文章で始まる「ニューヨークのとけない魔法」。その「はじめに」は「私は今、東京でも見知らぬ人に気軽に声をかけている。だからこの町でも少しずつ、人とのつながりを肌絵感じながら暮らし始めている」と結ばれている。
日本をあたたかく見つめながらもニューヨークに想いを馳せる著者。この本に納められた沢山のまるで日記のようなエッセイは甘くて切ない。豊かな自然、文化の違い、そして何よりもニューヨークで関わる人たちとの心の繋がりが私にも感じられて胸がキュンとした。
そして、現在ロンドンで暮らしている私にも似たような感情があり、「わかる、わかる」と思いながら読んでいた。けれども、日本にいても「そうだよね。うんうん」と思いながら読んでいただろうとも思いなおす。
エッセイには興味深い話も沢山。永住権の抽選の話には心惹かれた。思わずわたしも調べたほど。永住権を申請する条件は揃っていた。(日本人の多くの人にこの条件は当てはまる)
電車の中で読むにも、家でゆっくり読むにもお勧めの一冊。是非是非、読んでみてください。
著者の岡田光世さんの他の本も面白そうです。日本に帰ったら手に入れて読んでみたい。

住み慣れたニューヨークから久し振りに東京に戻った。天気がよいので、ふだんはあまり開けない窓を開けた。その瞬間、向かいの家の窓が音を立ててぴしゃりと閉まり、さっとカーテンが引かれた。
近所の中年のお父さんたちに「おはようございます」と挨拶しても、下を向いたままで目を合わせない。わずかに会釈してくれることはあった。
そんなとき、私はニューヨークが恋しくなった。ベランダに出れば、ジョギングしている人が足を止め、下から声をかけてくる。
花がとてもきれいだから、毎朝ここを走るのが楽しみなの。ありがとう。
このような「はじめに」の文章で始まる「ニューヨークのとけない魔法」。その「はじめに」は「私は今、東京でも見知らぬ人に気軽に声をかけている。だからこの町でも少しずつ、人とのつながりを肌絵感じながら暮らし始めている」と結ばれている。
日本をあたたかく見つめながらもニューヨークに想いを馳せる著者。この本に納められた沢山のまるで日記のようなエッセイは甘くて切ない。豊かな自然、文化の違い、そして何よりもニューヨークで関わる人たちとの心の繋がりが私にも感じられて胸がキュンとした。
そして、現在ロンドンで暮らしている私にも似たような感情があり、「わかる、わかる」と思いながら読んでいた。けれども、日本にいても「そうだよね。うんうん」と思いながら読んでいただろうとも思いなおす。
エッセイには興味深い話も沢山。永住権の抽選の話には心惹かれた。思わずわたしも調べたほど。永住権を申請する条件は揃っていた。(日本人の多くの人にこの条件は当てはまる)
電車の中で読むにも、家でゆっくり読むにもお勧めの一冊。是非是非、読んでみてください。
著者の岡田光世さんの他の本も面白そうです。日本に帰ったら手に入れて読んでみたい。
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